20101007 (b)
中身のない外側と内側。
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通信が、通信機が、指先から離れ脳を下ってそのまま肌に触れるような通信が、風を利用した通信が風上に立って風が彼女の髪の毛を撫ぜているのをみているような通信が、髪の毛である通信が、さらさらと流れる通信が、無線機であると同時に無線でもあるような体が暗号を解読している。
朝食が、小銭が、豆が、卵が、豚肉が、珈琲が、眠っている体が、眠っている体のなかで辛うじて目を覚ましている意識が、もしきは意識の思い出のようなものが処理している現在進行形の現実が、現在進行形の思い出が、益体のない考えが、未来進行形の過去が今日を始めている。
知性が、知性を同定している想像力が、つまり何もない場所に引かれた一本の直線が、場所さえも必要としない一本の直線が、始まりも果ても存在しない一本の直線が、その直線により分かたれた内側と外側が、つまり中身のない内側と外側が、外郭だけある中身が無と無を繋ぐ線を引いている。